2014年8月23日土曜日

勉強会@もやい工藝




島根県 石見焼 宮内窯のすり鉢


今日は1週間外出できなかった鬱憤を晴らすべく(?)、
もやい工藝での学習会に参加して来ました。

テーマは石見焼。
かつて石見地方の海岸線には多くの窯が並んでいたそうです。
なかでも来待(くるまち)釉の釉薬瓦で知られる石州瓦専門の
窯や、粗陶器である半洞(はんどう)甕/大きな容器を作る窯が
多くあったそうで、窯の様子や製作方法などを映像とともに
見せていただきました。

この地域で採れる陶土は酸にも塩にも強く、梅干しなどを
入れるための容器として最も適していました。また、土は
焼き締まると磁化して割れにくくなる特質があったため、
一時期は日本中にこの壷・甕類が出荷されたそうです。

しかし時代とともに大きな壷や甕の需要は低くなり、
大物づくりから転化できなかったいくつかの窯は廃業して
しまったそうです。伝統を守りながらも時代の変化と需要に
うまく対応することが手仕事に必要不可欠であると再認識
しました。

相変わらず次から次へと言葉が溢れ出てくる久野さんのお話で
印象に残ったのは、小鹿田焼が薄焼きであるのに対して、
石見焼が厚焼きである理由についてです。
小鹿田は山深いところに位置しているため、運ぶのに馬を
使うため軽くする必要があり薄くなったとのこと。それに対し
石見はすぐ近くから船で運ぶことができたために重いまま発展
したそうです。

その地域で採れる土の特徴。
その地域の原料で作られる釉薬の特徴。
その地域の人々の暮らし方。
その地域の歴史、風土、交通の便。

南北に延び、風土と文化において他の国にはない多様性をもつ
日本だからこそ、こんなにも多くの手仕事が発展したことを
改めて感じさせてくれる勉強会でした。

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