2015年5月25日月曜日

ひとつき





このブログでもたびたびご紹介していた鎌倉もやい工藝の店主、
久野恵一さんが亡くなってからひと月がたちました。

今日は月命日。小さなお花を持ってお店に伺いました。

力強い大皿や壺、日本人の生き方を感じとることができる編組品などを
見ていると、久野さんが遺してくれたものの大きさを改めて感じました。

写真はお店に25年以上飾ってある、鹿児島の花売りカゴ(イネテゴ)です。
このカゴを作った方はもう随分前に亡くなられていますが、その後鹿児島で
唯一の作り手となった方も昨年亡くなられたそうです。

そんな風にして、かつてはどこにでも見られたその土地特有の手仕事が
ひとつずつ消えていってしまうのかもしれません。

ただ、同じ九州にこのような素晴らしい仕事をされている方が
まだいるそうです。

久野さんがされてきたような、かつて存在していた美しい実用品について
知り、現在も地道に作り続けている作り手の方を見出し、制作を依頼し、
需要を生み、手仕事を未来につなげていくという気の遠くなるような
大変な仕事を残された私たちが力を合わせてやっていかなければ・・・

久野さんの仕事を象徴するかのような花カゴを見て、そんな風に思いました。

お店を吹き抜ける爽やかな風に、心洗われた一日でした。