2014年11月28日金曜日

裸で、ありのまま




5年半前長男を出産したあと、はじめての育児に戸惑っていた私。

産まれてすぐに、そして1歳になるまで長男はずっと2時間おきに
起きておっぱいを飲んでいました。
私は寝不足で疲れ果て、体重もどんどん減っていきました。

インターネットで見る友人たちの動向。
独身の女性たちはみんなキャリアを積んで活躍している中
自分はほとんど家にいて授乳ばかりの生活。

ほんの1年前までは朝から晩まで仕事をしていたのに。
夢中で毎日サーフィンをしていたのに。

自分がどんどん世の中から取り残されていく感覚。
自分が身につけてきた知識や経験が、出産と授乳によって
吸い取られ消えてしまうのではないかという錯覚。

私は焦って仕事に復帰することを決めました。

そんな自分がいまでは懐かしい・・・

赤ちゃんと一緒にいる時間がこんなにも愛おしい。
授乳の時間が宝物のように感じられる。

経験の為せる技?
これが最後の授乳かもしれないから?

理由はわかりませんが、この5年の間に私のなかで大きな
心境の変化が起きたことは確かです。

どれだけ世の中で存在を認められ、評価されるか。
どれだけ多くの人とつながって、自分をアピールできるか。
これが自分の好きなこと!と言える特技や職をもっているか。

「自分らしさ」って、そういうところにあるんだと思っていました。

でも今は。

「自分らしさ」って、探さなきゃいけないようなものじゃない。
そう思います。

目の前に赤ちゃんがいる。
その赤ちゃんは自分がいなければ生きていけない。

出産して、赤ちゃんがおっぱいを吸う。
そうしたら、自分の体から母乳が出てくる。
その母乳で赤ちゃんは何キロも体重を増やす。

当たり前で、誰も褒めてくれないようなこと。
でもそれは、すごいことだと思う。

すべての女性は母乳が出る体をもって生きていて
その体を思う存分発揮できる喜び。

それが、今の自分の生きがいだと思えるようになりました。
赤ちゃんが泣くたびに惜しまず授乳していると、家にいるときは
ほとんど丸出し状態(笑)。
それが今の私らしい生活。

子育てに喜びを感じてるお母さんたちは美しい。

大切な人たちに惜しまず何かを与えている女性たちは美しい。

最近雑誌やインターネットで「女子力」「妊娠力」を高めよう
というような文章を見かけるけれど、それは外から働きかけて
高めるものではなく当たり前にもっていたはずの力。

歳をとるたびに「与える」力を発揮する女性が宿しているもの。

そんな女性らしさを存分に発揮できる世界をつくりたいです。

2014年11月23日日曜日

父の記憶





毎日窓から見える景色がきらきら輝いて宝物のよう。
今年の秋は特に美しいような気がします。

妊娠中に買ったおばあちゃん助産師、坂本フジエさんの本
「大丈夫やで」〜ばあちゃん助産師のお産と育児のはなし〜
を改めて読んでみました。

妊娠中と産後では目に留まる部分が違って面白いです。
共感した部分を抜粋。


「お産にはお父さんの出番がちゃんとある」
産む苦労を知らなかったら、わが子といっても、タネを
仕込んだだけですから、父親の自覚なんて、希薄なもの
でしょう。けれど、二人で苦労して産んだ子は、どうしたって
かわいく思えます。

「『お父さん忙しいから仕事休めん』は、困ります。」
私は、かつて日本中の家庭でそうだったように、お産を
家族で乗り越えて欲しい。お産を通じて、家族がつながり
直して欲しい。・・・
けど、日本の男性は仕事優先で、お産になかなか協力的に
なりませんね。
お父さんが大きな顔してお休みできるよう、社会の仕組みを
変えていかないとダメです。そうでなければ、とてもじゃない
けど虐待はなくならんと思います。

「子育てがうまく行くかどうかのカギは、お父さんが握っている」
お父さんが生き生きとしている、子どもが「お父さん大好き」って
言える、そんな家なら、子育ては安泰なんです。
「うちのだんなさん、元気ないなあ」というお母さんは、
だんなさんが男気を発揮できる場面を奪ってないか、ちょっと
考えてみてください。

「一才を過ぎたら、さぁ、お父さんの出番や。子どもが十二才に
なるまで自分の時間はないものと思ってや。」
子どもが歩くようになったら、「分離の愛情」に切り替えなければ、
世間に出ていくことはできません。
お母さんの愛情は、子どもがいくつになっても「癒着の愛情」
なんです。これは、どんなに意識しても切り替えようがありません。
ですから、子どもが一才になったら、お父さんの出番。
「分離の愛情」を発揮できるのは、お父さんしかいません。


虐待や、引きこもりといった家庭に存在する問題の原因。
すべてではないけれど、「お父さんの存在感」が一つの大きなカギ
なのではないかと感じます。
離婚や死別で「お父さんがいない」のであれば、残された者同志で
助け合って生きていこうとし、子どもの優しい心を育ててくれる
と思いますが、「お父さんがいるのに存在感がない」ことは、
子どもの心から冒険心や好奇心、外の世界に出ていく勇気を
奪ってしまうことがあるような気がしてなりません。

私の父はとても仕事熱心で家にいないことも多かったけれど、
休みの日には姉と私が小さな頃から、外に連れ出しかなりの
距離の散歩をさせてなかなか帰宅せず、母を心配させていた
そうです。姉はへとへとになるまで歩かされたとか。
そんなひとつひとつの経験が積み重なって、外に出ることの
楽しさや忍耐強さが培われるのかもしれません。

次回「ぱぱとままになるまえに in鎌倉」を開催する際には
「父の存在」がどのように今の自分につながっているか?
についても話し合えたら面白いなと思っています。

2014年11月9日日曜日

産後のギフト





先日の「ぱぱとままになるまえに」in鎌倉でも一緒にお話した
高校からの友人Yuzoさん。奥さまのYokoさんとのケータリング
ユニットである”EL MUNDO”が提供している出産祝いギフト、
Come Comer(コメコメール)を自分のために注文しました!

産後すぐに家族のためのご飯を作るのは、簡単そうでなかなか
難しいものです。せめて数日だけでも誰かが作ってくれたら・・・
そんなタイミングで、こんなにおいしいお料理のギフトを
いただいたら本当にうれしいのではないでしょうか。

お料理にはその季節の素敵な花と心に響くメッセージが
添えられていて、おいしいだけではなく新しい命の誕生を
一緒に祝ってもらっている、という喜びも感じることが出来ます。

繊細でからだに優しいYuzoさんのお料理と、センスの光る
Yokoさんのおやつ&メッセージカードで疲れた体も癒されました。

おふたりのブログを読むと、愛が溢れる子育ての様子や
暮らしぶりを感じとることが出来ます。





今回のメニューは

・もちもち酵素玄米
・7種の野菜のスパニッシュオムレツ
・ふうチャンプルー
・アラメの煮物
・筑前煮
・ジャガイモとカリフラワーのサブジ
・豆と雑穀のミネストラ
・ざくざく全粒粉クッキー

でした。どれも本当においしくて、あっという間に家族で
たいらげてしまいました。

地域限定なので、誰にでも贈れるわけではありませんが
大切な友人が出産した際に贈りたいギフトです。

こんなサービスがこれから増えてくれたらいいなーと
思います。

Yuzoさん、Yokoさん、本当にありがとう!

2014年11月3日月曜日

小さな命




10月29日AM1:30

我が家のリビングルームに産声が響きました。

10分おきの陣痛。

産院へ向かおうと準備しているとき、急に
「これは間に合わないかも」という痛みが来て
夫に急いで布団をしいてもらい、5分後には
破水し、いきんでいました。

それを確認した夫は電話で救急車を呼び、
私を励ましながら、出てきた赤ちゃんを取り上げ
タオルで拭き、電気ストーブで温めてくれました。

数日前から前駆陣痛があったので、本物を見分ける
自信がなくなり、ふたりで自宅出産を予習していました。

でもまさか現実になるなんて。

いまでも思い出すとどきどきしてしまいます。

幸い母子共に経過はよく、今日から家での生活が
はじまりました。

10月28日は、父の1周忌でした。
その翌日に産まれてきた命。

きっと父が見守ってくれていたのだと思います。

4度目の出産も忘れられないものとなりました。
妊娠中支えてくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

また感じたことなど、おいおい書いていこうと思います。