2014年1月30日木曜日

手仕事の日本めぐり:神奈川


手仕事の日本めぐり、次は現在住んでいる神奈川。

東京に近いからか、開国のきっかけとなった場所だからか、
神奈川もやはり伝統の手仕事に乏しい場所となってしまいました。

「手仕事の日本」で神奈川第一のものとして挙げられて
いるのは「寄木細工」ですが、現在では鎌倉彫同様
土産用のものとなってしまいました。

そんな中で日用品として長く受け継がれているのが
小田原漆器。箱根山系の豊富な木材と、北条氏が
招いた多数の塗り師の存在を背景に発展してきたそうです。

戦後の最盛期には300人の木地師と100人の塗り師を
擁していた小田原ですが、その数は現在10分の1以下となり、
漆器屋もわずか2軒になってしまったそう。

漆器というと天然木と漆を使用していると思いがちですが、
現在は合成樹脂を使用した物が安価で多く出回っています。
合成樹脂に漆で塗装すれば「漆器」と表示することが
できるそうです。さらに合成樹脂に漆以外の樹脂塗料を塗った、
漆をまったく使用していない物でも「合成漆器」と表示される
そうです。

現在残る漆器屋のうちの一軒が「大川木工所」。
昔ながらの職人さんが作る漆器は、簡素なのでより木目が
美しく映えます。使っていくうちに変化する木の色も魅力のひとつ。



食事のときに便利なお盆。



汁碗を見ていると、「よくこんな綺麗なカーブをろくろで
作れるなあ」と感心してしまいます。さすがの職人技。

すべて機械で作られたものに比べると、お料理も本当に
美味しくいただけると思います。
同じ県に住む者として応援したい仕事です。

2014年1月19日日曜日

昼泣き




夜泣きが少し落ち着いたと思ったら、今度は昼泣き。

朝の着替えで号泣。
おむつとズボンを脱いだところで、着替えを拒否。
それからひたすら泣き続けます。
昨日は案の定床におもらし。
出産前は誰かのおしっこを雑巾で拭くことなんて
想像もしていなかったなぁ・・・。

上の子の赤ちゃん返りもなかなか手強かったけれど
下の子の喜怒哀楽の激しさも相当体力が奪われます・・・

でも、まだ1歳半。
この世に生まれて1年半、自分の成長やまわりの環境に
戸惑うのは当然のこと。大人だって泣きたくなることが
しょっちゅうあるのだから、赤ちゃんは泣いて当然だよな〜
と、少し離れたところから娘の小さな背中を見て心を
落ち着かせます。

大泣きしていたと思ったら、ちょっとしたことで
泣き止んだり、思わぬことでまた泣いてしまったり。

それでも確実に、毎日変わっているこどもたち。
先月までは抱っこでなんとか寝かしつけるのが普通
だったのに、近頃は無理に寝かしつけなくても、布団に
ごろごろして、歌を歌ったり、お話をしたりしてるうちに
スヤスヤと寝てくれるようになりました。

こうして「ああ大変だ、心配だ」とぼやいているうちに
こどもたちはあっという間に成長して、気付いた頃には
孫の心配をしているのかな。

どんなにイライラしても、怒っても、やっぱり寝顔を
見ると一日の鬱憤も消えてしまいます。
ほぼ毎日こどもたちが寝た後に、これまでの写真を
見て微笑んでしまう私と夫。

自分以外の誰かの責任を負うということは大変だけど、
自分以外の誰かの喜怒哀楽をそのまま自分のものとして
感じられるということ。

親子関係だけじゃなくて、仕事でも動物と暮らすのも、
親の介護でも。何かの責任を負うというというのは
ものすごいことだと感じるようになった30代です。

2014年1月16日木曜日

手仕事の日本めぐり:東京


はじまったばかりの手仕事の旅。
今日は夫の出身地、東京です。

「東京には箪笥町とか鍛冶町とか白銀町とか人形町とか
紺屋町とか弓町とか錦町とか、手仕事に因んだ町が
色々ありますが、もう仕事の面影を残している所は
ほとんどなくなりました」と「手仕事の日本」で
語られているように、西洋文化を急いで取り入れた
大都市は日本らしさを失ってしまいました。

確かに東京ならではの技は失われたものの、看板を
掲げ続ける老舗はたくさんあります。
「手仕事の日本」にも登場する2軒をご紹介。

ひとつめは「さるやの楊枝」。
300年続く老舗で、世界唯一の楊枝専門店だそうです。

かつて日本人にとって楊枝は歯ブラシ代わりでした。
浅草寺の境内では、楊枝屋が江戸中期に83軒、文化末期
には249軒もあったというから驚きです。
そして「さるやの楊枝」は全国の山に自生している
国産クロモジ100%。使った後も自然に還るので環境に
全くと言っていいほど悪影響を与えないのです。

なんだか急に楊枝を使いたくなってきました。

次は「十三や櫛店」です。
こちらも江戸時代から280余年続いています。国産の
つげを用いて1本づつ丁寧に手で作られる櫛。

なぜ十三やというかお分かりでしょうか。
江戸っ子のお洒落心とともに遊び心も見習いたいです。

今回は写真を載せられなかったので、手仕事地図をご紹介。
こうして見るとまさに「手仕事の日本」!誇らしいことです。



まだまだ関東の旅は続きます。

2014年1月13日月曜日

手仕事の日本めぐり:千葉


かつて柳宗悦は「手仕事の日本」のなかで
手仕事が日本にとってどんなに大切なものであるか、
どんなに多くの手仕事が日本に残っているか、
そして地方の存在がどんなに多くの役割を果たしているか
を伝えました。

それから65年余りが経ち、さらに日本の手仕事の多くが
失われました。

それでもまだ、柳宗悦が見出した真の美しさをもつ手仕事が
日本全国に残っています。すべては紹介しきれませんが、
47都道府県のそれぞれに残る「美」をほんの少しずつ
今日からUPしていきたいと思います。

柳宗悦による民藝品の定義には「廉価性」が挙げられています。
民衆が気軽に手に取れる物を、購入出来るサイト等と一緒に
ご紹介していきます。

宗悦さん風に言うなれば・・・
それではご一緒に、手仕事の日本をめぐる旅をはじめることに
いたしましょう。

まずは関東地方。私の出身地である千葉から。

「南房総の竹かご」





これは我が家で使っているちりかごです。
底の部分もしっかりと作られています。

千葉は古くから竹の名産地で主に真竹や女竹から作られます。
丈夫で温暖湿潤な日本の気候に最適な竹。

そして「手仕事の日本」でも触れられている、唐桟織
(とうざんおり)もわずかでありますが受け継がれています。

絹のような風合いと縞模様が、絹の使用を禁止されていた
江戸時代の庶民に愛されていたそうです。
天然染料、手織りという伝統的な技法で作っているのは、
館山の斎藤裕司さん(4代目)だけとのこと。



なんともシンプルでモダンな縞模様。
日本人のセンスは素晴らしいと思います。

参考文献:手仕事の日本 柳宗悦著
     民藝の教科書2「染めと織り」 久野恵一監修・萩原健太郎著

関連記事:手仕事フォーラム 南房総の竹カゴ
     館山の唐桟織 斎藤裕司さん

2014年1月11日土曜日

夜泣き




この数週間は娘の夜泣きに悩まされました。
風邪をひいていたせいもあり、夜中に何度も起き
しばらく寝てくれない状況が続きました。

思い返してみれば息子のときも2歳前後に夜泣きが
ありました。とにかく泣いて泣いて何をしても
泣き止まないというのは、親にとっても辛いことです。

今では朝起こしても起きない息子。
終わってみれば懐かしい出来事ですが、実際に夜泣き
がある間は「いつ終わるんだろう?」と本気で悩みました。
愚痴を吐き捨てることもありました。
我慢出来なくて号泣する息子&娘を放置したこともあるし、
憎たらしくて頬をつねってしまったこともあります。
抱っこしながら一緒に泣いてしまうこともありました。

思えば息子を出産してから5年間、ひとりですっきりと
朝まで眠れたことはほぼありません。
ぐっすりと寝ているときに、大声で起こされるというのは
結構イライラするし、起き上がって寝かしつけなければ
ならないのも大変なこと。
夫に代わってもらうことも出来るけれど、こどもはやっぱり
ママがいいということも多く・・・結局ひとりで頑張っている
ママが多いのではないでしょうか?

こどもと過ごし、成長を見守ることが出来るのは本当に
幸せなことだけれど、良くも悪くも思ってしまうのは
「こどもがいなかったときってなんて自由だったんだろう」。
人間ってないものねだり。

1ヶ月単位で状況が変わる乳幼児と接するときに大切なのは
「点ではなく線で考えること」とよく言われます。

毎日が精神的にも体力的にも修行のような子育て。
5年間いろいろなことを経験して、今でも反省ばかり・・・
それでも5年前に比べれば、いろんなことに余裕をもてるようになり
修行のおかげで心が広くなったように思えます。
そして何より、家族に対する感謝の気持ちが日に日に
大きくなっています。

いま夜泣きで悩むママのためにも、もし夜泣きの思い出が
ありましたらコメントお待ちしています。

2014年1月7日火曜日

2013年の我が家





もう新年ではありますが、昨年の我が家を振り返ると
父との別れはあったものの、特に大きな怪我や病気もなく
過ごすことが出来ました。

健康は1年間の医療費にも反映されていました。

医療費1年分の合計額は約30,000円。安いような、高いような。
でも内訳を見てみると・・・
夫の虫歯治療、私の寝不足による眼科治療、夫婦の風邪による
内科治療のみでした。健康そのものな内容ですが、今年は
これを出来る限り0に近づけられるよう、無理せず元気に
過ごしたいものです。

こうやっていろいろ振り返ってみると面白いです。
ちなみに我が家の電気代はどうだったでしょうか。

4人家族一軒家、12ヶ月で48,000円でした。
昨年と比べると1万円以上安かったのは嬉しいのですが
他の家庭と比べたことがないので、どんなものなのやら。

ただ、2人のアパート暮らしで1ヶ月の電気代500円だったという
友人を知っているので、まだまだ頑張れるかも??

健康に過ごすことも、エネルギーを節約することも、
未来につながる身近な目標です。
皆さんも記録を残して振り返ってみてはいかがでしょう?

2014年1月5日日曜日

美しいものを残すために


日本にはどこにも見つからないような美しいものが
かつて当たり前のように存在していました。

すべてが「手」から生まれ、紡ぎ出されていた時代。
そこには本来の美しさがありました。

最近「こんな素晴らしいものがあったのか!」と驚いたのは
東北地方で作られていた「けら」。いわゆる蓑です。




日本民藝館HPより



機関誌「民藝」より

100年ほど前にはこんな素敵なものを身につけて、人々が街を
歩いていたなんて!!

「けら」は女性が町へ出掛ける際に着用するよそ行きだったそう。
作るのは男性で、意中の女性や妻となる人に贈る習わしがあった
というのも素敵です。男が一人前として認められるための腕の見せどころ
だった・・・なんて、本当にかっこいい。
そんな伝統がいとも簡単に途絶えてしまう「機械化」、「近代化」。
私たちが失った物はとても大きいです。

昔にもどることは出来ませんが、私たちが持っていた知恵と伝統を知り
自然と融合した美しさに出会い、今後に生かしていくことは出来ます。

そんな日本の手仕事をこれからも少しずつ紹介していければと思います。
今年もよろしくお願いします。