手仕事の日本めぐり、次は現在住んでいる神奈川。
東京に近いからか、開国のきっかけとなった場所だからか、
神奈川もやはり伝統の手仕事に乏しい場所となってしまいました。
「手仕事の日本」で神奈川第一のものとして挙げられて
いるのは「寄木細工」ですが、現在では鎌倉彫同様
土産用のものとなってしまいました。
そんな中で日用品として長く受け継がれているのが
小田原漆器。箱根山系の豊富な木材と、北条氏が
招いた多数の塗り師の存在を背景に発展してきたそうです。
戦後の最盛期には300人の木地師と100人の塗り師を
擁していた小田原ですが、その数は現在10分の1以下となり、
漆器屋もわずか2軒になってしまったそう。
漆器というと天然木と漆を使用していると思いがちですが、
現在は合成樹脂を使用した物が安価で多く出回っています。
合成樹脂に漆で塗装すれば「漆器」と表示することが
できるそうです。さらに合成樹脂に漆以外の樹脂塗料を塗った、
漆をまったく使用していない物でも「合成漆器」と表示される
そうです。
現在残る漆器屋のうちの一軒が「大川木工所」。
昔ながらの職人さんが作る漆器は、簡素なのでより木目が
美しく映えます。使っていくうちに変化する木の色も魅力のひとつ。

食事のときに便利なお盆。

汁碗を見ていると、「よくこんな綺麗なカーブをろくろで
作れるなあ」と感心してしまいます。さすがの職人技。
すべて機械で作られたものに比べると、お料理も本当に
美味しくいただけると思います。
同じ県に住む者として応援したい仕事です。








