2013年8月10日土曜日

長く愛すること





毎年味噌をつくるとき、大豆をつぶす大きなすり鉢にひびが入りました。

息子が遊んでいたときにひっかかって下に落ちてしまったのです。

石見の石州宮内窯の大物。
以前もお願いした金継ぎの職人さんに修理をお願いすることにしました。

割れたときは気に入っていた物だけにとてもショックだったけれど、
壊れても使い続けることが出来るという、日本に伝わる文化の
素晴らしさに改めて感動を覚えました。

息子にとってもいい体験になったと思います。
もしプラスチックに囲まれて育っていたら、何かが元通りにはならないことや
修理して大事に使い続けられることを目にすることはないでしょうから。

「継ぐ」。

素敵な言葉です。
ずっとずっと続いてほしい技。

陶器やガラス製品、わりとどんなものでも継いでもらえるので、
壊れたときにはお試しあれ。
長く使えば使うほど。
継いだ跡はその器の歴史。
たくさん愛してあげましょう。

2013年8月2日金曜日

ひろく世界をみる




20代までは若さ故なのか、誰かの質問に対して「絶対こうだ!」とか
「それはちがう!」という答えをぶつけることが出来ていた気がします。

でも30代になって、それが出来なくなった、というよりは断言したり
即答する事をなるべくしなくなったのは、知識を積み重ねることによって
今日の考えは明日変わり得ると思うようになったからかもしれません。
真実に対して用心深くなった、ということもあります。

ここ最近感じているのは、ひとつの問題に対して、ひとつの解答だけでは
足りないのではないか、ということ。もっといろんな解答を同時に準備
する必要があるんじゃないだろうか・・・

たとえば私の住む市町村では、家庭から出るごみの減量に
取り組んでいますが、家庭に対してごみ袋の有料化と個別収集を行うという
知らせがきました。
でも、同時にごみのもとになるものを供給している企業に働きかけなければ
大幅な減量は難しいのではないかと思います。

待機児童の削減についても同様で、待機児童数を減らすことばかり考えて、
母親や父親の労働環境については何も考えられていないのです。

麓から見える景色と、頂上から見える景色は全然違う。

多角的に考えること。
いろんな解答を受け入れること。
陰と陽、天と地、みたいな、両極にあるものについて同時に考えること。

それができたらもっと世界はよくなるのではないかと思います。
いつでもそういう視点で物事を見られる大人でありたいです。