2015年3月26日木曜日

兆し





もうすぐ出産して5ヶ月。

隣の公園にある桜の蕾が少しずつ開きはじめました。

春の気配を感じはじめた2月下旬から、例年よりもひどい
花粉症に悩まされました。
特に目のかゆみがひどく、夜になると毎日充血。
どうやら原因は産後の疲れと寝不足のようです。

1年近く続いた娘の夜泣きがようやく落ち着いたとはいえ
赤ちゃんは3〜4時間ごとに泣き、その間も1〜2回は
息子や娘の「おしっこ」やら「お水」に起こされるので
この1年は3時間以上連続で寝た記憶がありません。

朝はどんなに疲れていても家事をしてしまう
↓
昼は夕飯のしたくをしてしまう
↓
午後は保育園のお迎え
↓
夕方〜夜はこどもたちの相手
↓
こどもたちが寝たあとはようやく自分の時間
↓
寝不足
↓
外出せずに家で家事をしてゆっくり過ごす
↓
春なのに動き回れなくてストレスたまる

という悪循環の日々でした。

はじめて妊娠したときは、産後がこんなに大変だとは
予想もしていませんでした。
今となっては1人目の産後がなんて楽だったのだ、と思うほど
赤ちゃんのお世話よりも上の二人をケアすることほうが大変
なのですが・・・

こんなに心が不安定になるとは。
こんなに髪が抜けるなんて。
こんなに夫婦のあり方が変わるなんて。

たくさんの幸せとたくさんの戸惑いが押し寄せる産後。

疲れ果てたときは赤ちゃんを布団のうえでぎゅうっと抱きしめ、
同じ布団のうえで赤ちゃんを産んだときのことを思い浮かべます。
そうすると産んだよろこびや、産まれてきてくれたありがたさが
こみ上げてリフレッシュできるのです。

ここ数日やっと花粉症がおさまってきて、さらに夫が夜
家事を手伝ってくれることになったので回復してきました。

からだが回復すると、心も同時に動く準備ができるのか
自分の今後数年間、そして数十年間のことを考えはじめました。
そんな今日心を揺さぶる知らせがあり、この春は自分の生き方に
ついてじっくり考える時間になりそうです。

ひとりだけだったら見る前に跳べることも、こどもたちがいると
時間をかけて結果を出す必要があります。いまはそれを前向きに
捉え、家族とともにすすんでいこうと思います。

2015年3月19日木曜日

春の仕込み(1)





我が家では肌の痒みにビワ葉エキスとグリセリンを混ぜた
ものを塗っています。
とくに冬の間は肌が乾燥するので大活躍。

ビワ葉エキスはビワの葉を刻んで、焼酎に半年以上
漬けたもの。
簡単にできるし放っておけばおくほど濃いエキスができて
効果も上がるので、とってもラクチンです。





最初は透明な焼酎が、だんだん茶色く変わっていきます。
今年はたっぷり葉っぱを入れて、ハーブも足してみました。

赤ちゃんの頭皮や肌のカサカサにも使っています。
アルコール度が高いため、敏感肌の場合はビワ茶の煎じ汁と
ブレンドしたものがいいらしいです。

火傷など炎症系の症状にはよく効きます。
目が痒いときにはビワ茶の煎じ汁を多めにブレンドしたものを
コットンなどに染み込ませて、目薬がわりにも使えます。

化粧水がわりにもなるので、好みのオイル・精製水と混ぜて
肌や髪にも使っています。

毎年春になると仕込む、冬に向けて欠かせないものです。

2015年3月16日月曜日

伝えるべき美しいもの





ずっとずっと、憧れていたものがついに我が家に
やってきました。

はじめて鎌倉もやい工藝で目にした時、その
美しさに心をうたれました。

手に入れなければならないという使命感も
ありました。

岩手県でつくられている「ニギョウ箕」です。

箕という道具は穀物をふるうために古くから
日本全国で使われてきた暮らしの道具です。

青森から鹿児島までほぼ共通のかたちですが
身近で採れる材料を使って作られるために素材
が異なり見た目の印象もだいぶ違います。

それらのなかでも特に優れた造形美をもつニギョウ箕。





ニギョウ(さるなし)という木の皮と桜の皮が
織りなす色合いがとても美しい。

ただ農作業の道具として使うもの。それがこんなにも
美しく作られるというところに、かつての日本人の
心の豊かさを感じます。

ニギョウ箕は日置の箕とともに日本民藝館の蒐集品に
選ばれています。この美しさに柳宗悦も魅了されたの
でしょう。

かつて農家の必需品として使われていた箕ですが
ライフスタイルの変化やプラスチックの台頭により
需要がなくなり、作り手も減ってしまいました。

用を失いつつある箕を残していくためには、私たちが
使い続けるしかありません。本来の使い方とは違っても
需要があれば作り手の「伝えていかなければ」という
意識も変わります。

サイズにもよりますが、材料を取りに行く手間など
を考えると決して高いものではありません。
新しい洋服を1枚買うかわりに、ひとつ箕を手に入れ
家に飾ってみてはいかがでしょうか。
きっと日々の暮らしが豊かになると思います。

いつか日置の箕と一緒にならべて、日本にはこんなに
美しいものがあるのだと子どもたちに伝えたいです。

2015年3月11日水曜日

再び生きる





今日はたくさんの人が祈る日。

4年前の今日を境に、たくさんの人が自分の生を
再び生きなおし

たくさんの人が新しい一歩を踏み出した。



4年前の今日、私はお腹に次男を宿し臨月を迎えました。

赤ちゃんが産まれるまで1ヶ月。
私たちはどうしたらいいんだろう。

私の頭の中は被災地の皆さんのことよりも
自分と赤ちゃんのことでいっぱいでした。

1ヶ月後の4.11。次男は産まれました。

そしてその2週間後、彼は病気で亡くなりました。



しばらく立ち直ることが出来ず
被災地の皆さんのことを考えはじめたのは、他の人よりも
ずっと遅くなってからでした。

大切な人をなくしたのは私だけじゃない。
苦しんでいるのは自分だけじゃない。

誰よりも私を慰めてくれたのは、家族を失ってしまった
被災地の皆さんの存在でした。
新聞やネットの記事で皆さんが前向きに生きようとしている
姿を見て、私も徐々に前向きな姿勢を取り戻すことができました。

私には故郷があり、愛してくれる親が生きている。
私には家があり、愛する家族が生きている。

なんとしてもまた新しい命を宿し、赤ちゃんを抱きたい。

出来る限り命を残さなくてはと
うまれてはじめて生き物としての本能を感じました。

生き物が生きる場所を美しいまま子どもたちに
残さなくてはと当たり前のことに気付きました。

どんなに子育てで大変な日々でも
今日この日を迎えると
空に、海に、還った命が教えてくれます。

明日あるか分からない日々を
明日あるか分からない命を
精一杯愛し、助け合って生きること。

美しい山を
美しい川を
美しい海を
美しい土を
美しい心を
取り戻すために知恵を使うこと。



2015年3月7日土曜日

ひとりのじかん





今日、久しぶりに1人で出歩きました。

といっても小一時間近所のスーパーに行っただけ。


それでも

自転車にひとりで乗って、自分のペースで買い物できることが
こんなに気持ちいいなんて。すっかり忘れていました。

寝不足だから週末はなんとなく家でのんびりしていたい。

3人もの子どもたちを夫に預けて出るのは何となく申し訳ない。

赤ちゃんと離れるのがさみしい。

そんな気持ちもあって、ほとんど1人で外出していませんでしたが
これから週末は少しだけでも外で1人の時間を持とうと思いました。

それだけで

なんだか爽快、リフレッシュ。子どもたちにも優しくなれる。

そういえば最初の子を産んだあとは、夫に預けてしょっちゅう
1人で海に行っていました。

今となってはなかなか海や山には1人で行けませんが・・・

子どもをひたむきに愛すお母さんにも、やっぱり1人の時間は必要!

そうすることで子どもたちに感謝するし、協力してくれた夫にも
感謝できて、お母さんの笑顔と愛情が増える気がします。

世のお父さんはお母さんに対して積極的にこう言って欲しい。

「たまには1人で出かけてきなよ」。

できれば赤ちゃんが小さいうちに、そうしてほしい。

「俺には無理だ」とか「泣いたらどうしよう」と思ってしまう
お父さんもたくさんいると思うけど、

もし1〜2時間泣き通しだったとしても、なんとかなる。

お母さんも遠慮せずにその試練をお父さんに与えてみて欲しい。

お母さんのストレスがどんどん溜まって、夫婦の会話がだんだん
少なくなって、お母さんの愛情が子どもにばかり向けられるように
なるよりは、ずっといい。

笑顔で送り出してあげれば、お母さんはとても清々しい笑顔で
家に帰ってくると思います。

ひとりの時間は、自分を見つめられる貴重な時間。
子どもがいないときには当たり前だったその時間が、どんなに
素晴らしいものに変わったか、きっと実感できると思います。