今日は夫に子守りを頼み、鎌倉もやい工藝にて学習会に
参加してきました。
テーマは「薩摩焼」でしたが、同じ九州ということで
はじめに小鹿田焼についての貴重な映像(昭和38年のもの!)
を見せていただきました。
恥ずかしながら実際の作陶現場に行ったことがないため、
今ではめずらしい蹴りろくろで器を成形していくところや
いくつものウルカ壷が次々と同じ形に出来上がっていく様を
見ただけでとても感動しました。
映像で見る小鹿田の人々の着ているものは、今の私たちとだいぶ
違うにもかかわらず、蹴りろくろや、竿と杵と臼で陶土をつく唐臼、
共同の登り窯など伝統を守り続け、現在も昔とほぼ変わらぬ姿を
小鹿田皿山の窯がとどめていることは本当に貴重なことであると
実感することができました。
久野さんのお話のなかで印象に残ったのは、小鹿田焼の窯焚きでは
通常使われる松ではなく、燃焼効率の悪い杉を使うというお話。
その理由はまず小鹿田が日田杉の産地であること。
そして小鹿田の陶土は高温に耐えられないため、松に比べ燃えにくい
杉がちょうどいいということです。
すべてにおいて選択の基準が「自然との調和」であると知りました。
窯では杉を伐採する際に出る木っ端をタダで譲ってもらえるため、
運び賃だけで済むそうです。また、伐採する側にとってもタダで
引き取ってもらえるのでとても助かるそう。
地元で採れる土と地元の素材でつくられる釉薬。水にくぐらせた
土を漉す際に使われるのも地元の杉皮。すべてが自給自足で
成り立っていて、さらにその器が全国的に知られ、認められている
というのは、今後日本の経済が目指すべき姿そのものではないかと
思いました。
前回の石見焼もそうでしたが、自然からいただいたものを決して
無駄にせず、大切に使い続ける真摯な職人さんの姿に頭が下がる
思いでした。
機械製品とは違って、火の加減などにより時として他のものと違う
仕上がりになることが民藝のおもしろさ。でもその仕上がりになった
理由ははっきりと述べられる。不規則と思われがちな自然の作用には
しっかりと規則性がある・・・
という久野さんの言葉がとても印象的でした。
伝統を受け継ぐ民窯から学べることが私たちにはたくさんあるような
気がします。
長くなってしまったため、薩摩焼についてはまた次回にします。

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