いつも旅の相手をしてくれる10年来の友人と都内で手仕事
めぐりをしました。
まず日本民藝館で開催されている濱田庄司展へ。

濱田庄司の作品をまとめて見たのは初めてでしたが、もう終始口を
ポカーンと開けて見てしまうような器ばかり。
同時期に活動していた棟方志功の書と一緒に展示されているものが多く
ふたりの才能に圧倒されました。
濱田庄司の絵付けも、棟方志功の書もとにかく枠からはみ出して
収まりきらない力強さ。無我の境地に達している感があります。
どうすればあのような感覚をもつ人に育つのだろう・・・
現代の教育に当てはめたら、こういう人は育たないのではないか?
と、ついつい母親目線で考えてしまいました。
来館者には外国の方も多く、日本の民藝が世界的に評価されていることを
嬉しく感じました。
濱田庄司とともに民藝運動に関わっていた河井寛治郎やバーナードリーチの
作品、濱田庄司が影響を受けた世界の民藝品も多く見ることができ、とても
魅力的な展示でした。
民藝館の雰囲気も相変わらず素敵です。
その後足を運んだのは、自由が丘にある
岩立フォークテキスタイルミュージアム。
展示は「日本の衣-原始布や野良着の美しさ」でした。
普段は世界の布を展示しているそうですが、日本の展示は初めてとのこと。
実際に着用されていた子供の半纏や着古された野良着の縫い目や刺し子に
愛情が感じられる、素晴らしい展示でした。
本当に日本人の手仕事に見られる文様のセンス、ものを大切にする精神、
自然を受け入れる心には敬服します。
小さな小さなミュージアムですが、是非多くの人に見てもらいたいです。
最後は世田谷尾山台にある「手しごと」へ。
手仕事フォーラム代表であり、鎌倉「もやい工藝」店主である久野恵一さんが
代表を務めるお店です。
「もやい工藝」とはまたひと味違う洗練された明るい雰囲気のお店で、
民藝好きでなくともお気に入りの一品を見つけられると思います。
かつての日本人が暮らしのなかで身に着けていた衣。
その日本人の暮らしの美しさを見いだし、民藝という概念で世に
残そうとした人たちの器。
さらに民藝の概念を受け継ぐ現代の手仕事を広める役割を担うお店。
過去から現在へと継がれた日本の美しさをまるごと身体で感じられた、
なんとも濃密な1日でした。
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