2014年5月17日土曜日

手仕事の日本めぐり:青森


ようやく東北への旅がはじまりました。

「手仕事の日本」で柳宗悦は「東北人の暮らしには
非常に富んだ一面のあることを見逃すことが出来ません。
そこでは日本でのみ見られるものが豊かに残っているので
あります。従ってそこを手仕事の国と呼んでもよいで
ありましょう。」と述べ、かくも手仕事が残っている
理由を3つ挙げています。

ひとつは中央の都から遠いため。
ふたつめは気候や風土のため。
みっつめは雪の季節が長いため。

「東北は日本にとって実に大切な地方であります」と
語られるほど手仕事が豊富であった東北地方。今では
どんな手仕事が引き継がれているのでしょうか?

まずは青森に足を運んでみたいと思います。

青森といえば「こぎん刺し」。
北国の農民が麻しか身につけることができなかった
江戸時代、布の隙間を埋め少しでも保温性を高め、
かつ丈夫で長持ちさせるための知恵としてこぎん刺しが
生まれたそうです。そこからこんなに美しい模様が生まれる
とは!日本人の女性が持っていたセンスと創造力には
驚くばかりです。
子育てが落ち着いたら挑戦したいことのひとつです。





さらに自然をそのまま生かした手仕事といえば編組品が
頭に浮かびます。

疲弊していく編組品も多いなか、日々注文に追われる
のが「宮本工芸」。
ここでは現在社内外で約25人の職人さんと契約し、
積極的に育成も行っているそうです。
一人で製作を続けるだけではなかなか継続されない
手仕事の現状を打破する新しいスタイルの生産体制が
必要とされています。

買い物かごとして人気の高い山ぶどうやあけび蔓。
使えば使うほど味の出る手さげをもって買い物に
行きたいものです。

そして青森といえばりんご。りんごの収穫には今でも
竹かごを使う方が多いそうです。一時はプラスチックに
取って代わられそうになったのですが、強靭で粘性の
ある根曲竹のかごのほうがりんごの肌を傷めないのだ
そうです。
また、養殖したホタテを湯につけて蒸したりする際にも
竹かごが使われるとか。
まさに暮らしのなかで生まれた美しいもの。

昭和5年に生まれ、若い頃から竹製品の制作・販売に
携わってきた三上幸男さんの記事が手仕事フォーラムの
サイトでお読みいただけます。

農業・漁業が機械化されていく中で減りつつあるかごの
需要ですが、日々の暮らしに取り入れることで日本の大切な
伝統が受け継がれていくことでしょう。





我が家で使っているあけび蔓のかごは秋田県のものですが
本当に丈夫で子供が入って遊んでもなんのその。

写真と参考文献:民藝の教科書4 かごとざる

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