2014年6月12日木曜日

手仕事の日本めぐり:岩手


岩手県にもさまざまな伝統の手仕事があります。
まず思い浮かべるのが盛岡の南部鉄器ではないでしょうか。

南部鉄器は、慶長年間に茶の湯を好んだ南部藩主の南部氏が
京都から呼び寄せた職人に鉄器をつくらせたことにはじまる
そうです。そして茶の湯の文化とともに発展してきました。

そして現在その中心を担うのが「薫山工房」。
伝統を守りつつ世の中のニーズに合わせてIH対応型を作ったり
ウェブサイトを作ったり、デザイン面でも誰もが使いやすいもの
にこだわっています。

私がいいな、と思ったのはこちらのデザイン。
本当にシンプルなのに、すごい存在感です。

南部鉄器を作る工程では、鉉(つる)=持ち手を作る鉉師と
釜を作る釜師のすぐれた仕事が融合して、いい鉄瓶が生まれる
そうです。昔から手仕事はこうした専門的な仕事を分業体制で
請け負ってきました。分業が客観性を生み、作品性よりも
実用性を高めていったという話にものすごく納得しました。
そこがまさに民藝であり、手仕事である所以。


ほかにも岩手には漆器や焼き物、さまざまな手仕事が残って
いますが、もうひとつここでご紹介したいのは、桶。

宮古市の山奥で25歳のときから桶作りの修行をはじめた
という「南部桶正」の奥畑さんが作る桶には、いっさい
接着剤が使われていません。伝統的な技法にこだわり、
竹の端材から切り出した合釘でつないでいるため、高い
技術が求められるそうです。また、木の呼吸を妨げる塗装も
まったく施さない、本当に自然の中から生まれた桶なのです。

もうひとり、昔からの技法で桶を作っているのが久保久志さん。
素朴で自然な風合いの桶にお湯を入れると、お湯がやわらかく
なるとか。
我が家でもお風呂で手桶を使っています。

久保さんの作った品々は「もやい工藝」のサイトでも
ご覧いただけます。





さらに岩手といえば、工藝店の代表的存在でもある「光原社」。
いま私が最も行ってみたい場所のひとつです。

日本の歴史と風土を色濃く感じる東北の旅はまだまだこれから。

参考文献:民藝の教科書 グラフィック社

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